DELIA FISCHER

“SAUDAÇÕES EGBERTO”

デリア・フィッシャー “サウダソンィス・エギベルト”

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2016年10月5日発売|UBCA-1053|¥2,315+tax

「ブラジリアン・クラシックス」と呼びたいエギベルト・ジスモンチの数々の名曲が、彼の愛弟子デリア・フィッシャーの凜とした歌声と繊細なピアノ、エレトロニカなサウンド・メイキングにより蘇る!

ケペル木村(中南米音楽)によるライナーノーツ付き


◉Recording Trailer for Japan


エギベルト・ジスモンチの愛弟子といえる女性ピアニスト、作編曲家、歌手のデリア・フィッシャーは20年以上に渡るキャリアと豊かな音楽性の割にリーダー作はとても少ないが、音楽の都=リオ・デ・ジャネイロでも注目されるアーチストの一人である。これはそのデリアが最も敬愛する音楽家で師匠でもあるエギベルト・ジスモンチの楽曲をカバーしたアルバム。
ジスモンチのデビュー曲でエリス・ヘジーナがヒットさせた「ソーニョ」を始め、「ロロ」「パリャッソ」「バイオン・マランドロ」「フレヴォ」「水とワイン」「ダンサ・ダス・カベッサス」「マラカトゥ」などの代表曲13曲を収録し、デリアの多彩で類稀な才能を存分に味わえる作品。
デリア・フィッシャー、初の日本盤が登場!


 このアルバムの主人公デリア・フィッシャー(ポルトガル語読みではフィッシェル)はリオ・デ・ジャネイロ生まれのピアニスト、作編曲家、歌手である。このアルバム『サウダソンィス・エギベルト』は彼女のソロ・アルバムとしては3作目に当たるもので、タイトルからもお分かりのように彼女が敬愛するエギベルト・ジスモンチの音楽をカバーしている。ここには彼女自身のオリジナル曲はなくて、全てエギベルト・ジスモンチの楽曲である。デリア・フィッシャーとエギベルト・ジスモンチ、この二人のアーチストには一体どのような関係があるのだろうか。

 これはデリアにとって日本で初めてリリースされるアルバムになるので、まずは彼女の音楽的な経歴を紹介していこう。

 デリア・フィッシャーは1964年の生まれで、80年代の終わりに同世代のクラウヂオ・ダウエルスベルグというキーボード者とデュオを組み「デュオ・フェニックス」というグループ名でブラジルRCA/BMGからアルバム『デュオ・フェニックス』をリリースするが、これが彼女の音楽家としてのデビュー作である。この作品は二人のキーボードを全面的にフィーチャーしたインストゥルメンタル・アルバムで、当時世界中の音楽シーンを席巻したデジタル・シンセサイザーの登場で、それらを使ったアルバムはブラジル国内でもとても大きな注目が集まっていたという時代である。日本では喜多郎、フランスのジャン・ミッシェル・ジャールやギリシャのヴァンゲリスなどが大きな成功を収めていた。そんな背景もあって彼らもデビュー・アルバムが成功を収め、ブラジルの主要な都市をツアーして回り、ヨーロッパにも出向いてモントルー・ジャズ・フェスティヴァルにも出演した。しかしデュオ・フェニックスとしてはもう1枚アルバムを発表した後に2000年に解散する。

(中略)

 そんなデリアが90年代終わりに出会ったのがブラジル音楽界の鬼才=エギベルト・ジスモンチだった。もちろんそれ以前からデリアは彼のレコードを聴いていたので、その音楽性を充分に知っていたのだが、そのジスモンチのプロデュースにより彼自身のインディペンデント・レーベル=CARMOで録音制作を行い、ジスモンチ自身もたくさんの作品をリリースしているヨーロッパのコンテンポラリー・ジャズ・レーベル=ECMから1999年にCDでリリースされたのが『アントニオ』である。それが彼女のソロ・アルバム第一弾となり、そこに収められた音楽はやはりインストゥルメンタルが中心で、デリア自身の楽曲を演奏しているものだが、その音楽にはやはりジスモンチの影響が見え隠れしている。リリース後にはそのアルバムにも参加したブラジルのウェイン・ショーターことサックスのニヴァルド・オルネラスや、今は亡き天才ベーシストのニコ・アスンサォン、そして現在はNYを中心に活躍しているギタリストのホメロ・ルバンボらとも演奏活動を行なっている。

 それから10年以上の時を経て『プレゼンチ』というセカンド・アルバムを、作詞家でプロデューサー(トニーニョ・オルタ、セルソ・フォンセカなどをプロデュース)のホナウド・バストスが主宰するDUBAS(ドゥバス)から2010年にリリースする。これは彼女のオリジナル曲を収録したもので、成熟したデリアの音楽性が充分に伝わってくる。しかも彼女のソロ・アルバムで初めて披露するヴォーカルが素晴らしいという新たな発見があった。ゲストにはエギベルト・ジスモンチ。そしてもうひとりの鬼才=エルメート・パスコアルまで参加した濃い内容の作品だ。そしてその勢いをかって翌年にリリースされたのがこの『サウダソンィス・エギベルト』である。

 デリアが初めてエギベルト・ジスモンチの音楽を聴いたのは彼女がまだ15歳の頃。それは『ダンサ・ダス・カベッサス』(ECM.1977)というアルバムだったが、それから手に入る限り彼のアルバムを聴きまくったという。その後しばらく時が経ち、デリアが自分のソロ・アルバムを出してくれるレコード会社やレーベルを探していた時に、インターネットを介してジスモンチと個人的に知り合い、その結果『アントニオ』はドイツのECMレーベルを通じて全ヨーロッパとUSAでリリースされ、デリアとジスモンチも次第に友だち関係になっていったという。それでジスモンチはデリアの『プレゼンチ』にも快く参加してくれて、デリアはジスモンチに捧げるこのアルバムのアイデアを思い付いたのだ。

「まだ子供の頃に聴いたジスモンチの音楽のおかげで、自分はプロの音楽家を志し、作曲家、そして歌手になることを夢見て、本当に自由な音楽家になろうと思ったわ。私はいつも自分なりの物事の見方を持っているし自分なりの解釈もあるの。自分の考えに基づいてこの作品を制作出来たのはとても幸せことだし、ジスモンチ本人も参加してくれたのは望外の喜びだったわ」とは、デリアご本人の言葉。レコーディングを始める前にはデリアとジスモンチは何度も話し合ったという。

(後略/ライナーノーツより引用)

2016年8月 ケペル木村(MPB/中南米音楽)

発売日:2016年10月5日
品番:UBCA-1053
価格 ¥2,315+tax
発売元:Tuff Beats
販売元:Space Shower Networks Inc.

収録曲

  1. O SONHO / オ・ソーニョ
  2. COR DE SOL (LÔRO) / コル・ヂ・ソル(ロロ)
  3. PALHAÇO / パリャッソ
  4. AUTO-RETRATO / アウト・ヘトラート
  5. PR’UM SAMBA / プル・ウン・サンバ
  6. BAIÃO MALANDRO / バイオン・マランドロ
  7. SAUDAÇÕES / サウダソンィス
  8. FREVO / フレヴォ
  9. ÁGUA E VINHO / アグア・イ・ヴィーニョ
  10. PASSARINHO / パッサリーニョ
  11. DANÇA DAS CABEÇAS / ダンサ・ダス・カベッサス
  12. UM OUTRO OLHAR (PÊNDULO) / ウン・オウトロ・オリャール(ペンドゥロ)
  13. MARACATU / マラカトゥ

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