V.A. 大石始 監修

“DISCOVER NEW JAPAN 民謡ニューウェーブ VOL.1”

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2012年10月10日発売|UBCA-1029|¥2,190+tax

3.11以降に響く、新しい日本のうた。
新たな視点で各地の民謡や伝統音楽に取り組んだ11曲を収録。
古くて新しい日本のルーツ・ミュージックの世界へようこそ。

新録2曲(Recorded&Mixed By 内田直之)や未発表曲も収録した全11曲。震災以降、日本の民謡や郷土芸能、祭りがジワジワと再評価されるなか、そうしたムードを濃厚に反映したコンピレーションが登場!日本初、これが民謡ニューウェーブだ!

 日々の労働の中で唄われたワークソング。五穀豊穣を願う唄や踊り。死者の魂を鎮める太鼓のリズム。祝いの席をもり立てる祝いの舞い。その地域だけで歌い継がれてきた不思議なストーリー。はるか昔の日本では、そうした唄や踊り、祭りが村の芸能として大切に守られてきた。TVもインターネットもなかった時代、それらは村のエンターテイメントであり、コミュニティーの結束を強める接着剤のようなものでもあったのだろう。
 僕はそうした唄とリズムに対し、癒しやノスタルジーではなく、圧倒的なエネルギーと瑞々しいヴァイブレーションを感じる。ブラジルのブロコ・アフロにも負けない血湧き肉踊るリズム。マグレブのグナワにも通じる神秘的なムード。アンデスのフォルクローレにも似た美しいメロディー。<日本人としてのDNA>という曖昧なものが揺さぶられるのではない。民謡や祭り囃子を聴いていると、民族や性別、時代を超えた根源的かつ普遍的なエネルギーに心揺さぶられてしまうのである。
 とはいえ、僕にとっての〈民謡〉とは、わずか数年前まで古臭いキーワードでしかなかった。中学生の頃パンクやヒップホップにヤラれ、欧米式のライフスタイルに骨の髄まで浸かってしまった僕にとって民謡や郷土芸能はまったく縁のないものだったし、70年代以降にこの国で生まれ育った世代の多くがそんな感じじゃないかと思う。
 だが、そうした視点からこそ見えてくる日本の土着的リズム/メロディーの美しさもあるのではないだろうか。このコンピレーション・アルバムはそうしたリズム/メロディーを用い、新しい唄を創造しようと試みた現代の楽曲を収録している。ここには高度経済成長期以前の日本に対する郷愁の念ではなく、明治維新以前、それこそ縄文まで突き抜けてしまうような逞しいヴァイブレーションが息づいている。記号や情緒ではない〈日本像〉。民謡や郷土芸能をオリジナルなスタイルで継承している方々に対してリスペクトを捧げたうえで、あえてこれらの楽曲に〈新しい日本の唄〉のイメージを重ね合わせてみたい。
 そんなわけで、新しい日本を巡る全11曲の音楽旅行へご案内いたしましょう――。
(文・大石始 ライナーノーツより)

発売日:2012年10月10日
品番:UBCA-1029
価格 ¥2,190+tax
発売元:Tuff Beats
販売元:Space Shower Networks Inc.

収録曲

  1. 藍や真紅に白い百合/アラゲホンジ
  2. あんせんこんせん/馬喰町バンド
  3. アワ~ふたつでひとつ~/サヨコオトナラ
  4. 黒鳩(青ヶ島民謡)/島音流
  5. mirage land/DENPUN
  6. Jhup tare dub/OKI(未発表ヴァージョン)
  7. 会津磐梯山/二羽高次 × ヨシダダイキチ(新録曲)
  8. Yoisura - Bushi/JUZU a.k.a. MOOCHY
  9. ドン底節/永山愛樹(from TURTLE ISLAND)(未発表曲)
  10. 外山節/アラゲホンジ(新録曲)
  11. トバルマ (八重山民謡)/KOYO

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